法王、天井画500年祝う ミケランジェロの傑作

 【共同】バチカンのシスティーナ礼拝堂の天井に描かれた、ミケランジェロのフレスコ画のお披露目から500年となった31日、ローマ法王ベネディクト16世が同礼拝堂で祈りの儀式を行い「神の光がフレスコ画と礼拝堂全体を照らしている」と述べ、巨匠の傑作に敬意を示した。

 天井画は法王ユリウス2世の依頼を受けて、ミケランジェロが1508年から4年間かけて制作。旧約聖書に題材を取った「アダムの創造」や「楽園追放」などを描いた。1512年10月31日、ユリウス2世がやはり祈りの儀式でお披露目を行った。

 法王庁の日刊紙オッセルバトーレ・ロマーノによると、天井画目当てにシスティーナ礼拝堂を訪れる観光客は1日最大2万人。フレスコ画の保護のために観光客数を制限すべきだとする声も強いが、バチカン博物館のパオルッチ館長は同紙への寄稿で今のところは「入場制限は必要ない」との見方を示した。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る