対ロシア制裁の構え崩さず 米、EUに働き掛け

 【共同】オバマ政権がウクライナ情勢をめぐる対ロシア追加制裁の構えを崩さず、26、27両日に首脳会議を控える欧州連合(EU)への働き掛けを強めている。緊張緩和の動きを受け、ロシアと経済的結びつきの強いEUは制裁に後ろ向きだが、オバマ政権はまだロシアの行動を見極めたい考えだ。

 ホワイトハウスによるとオバマ大統領は25日、イタリアのレンツィ首相と電話協議し、ウクライナ東部の緊張緩和に向けロシアが迅速な行動を取らない場合に備え「追加的な代償」を科すことで合意した。

 オバマ氏は24日にもキャメロン英首相と追加制裁の準備を進める方針で一致。アーネスト大統領報道官は、20日のオランド・フランス大統領らとの電話協議も含め、制裁の足並みをそろえる狙いがあると説明する。

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