低所得者には別の入り口〜NY市、アパートでの設置認める
- 2014年7月23日
- アメリカ発ニュース
ニューヨーク市マンハッタン区で計画中のアパートに、高所得者用と低所得者用の2種類の玄関を設置する申請が、このほど市当局から認められた。
ニューヨーク・ポストによると、「貧乏人用ドア(poor door)」の設置が認められたのは、同区アッパー・ウェスト・サイドで不動産開発大手エクステル・ディベロップメント(Extell Development)が計画する33階建てのコンドミニアム。市住宅保存開発局の報道官が、市の包含住宅計画(Inclusionary Housing Program)に基づいて認められたことを明らかにした。
同計画によると、開発業者は敷地の内外にかかわらず低所得者用の住宅を造ることと引き換えに、それより大きな住宅を建設できる。エクステルのコンドミニアムは、ハドソン湾のウォーターフロントが見下ろせる219室と、道路に面した手ごろな値段の55室で構成される。
同コンドの建設計画には、所得差別との批判が強い。マンハッタンのゲイル・ブリュワー区長は、今後は別の玄関がある開発計画は認めないと言明した。
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