利上げの手掛かり求める 経済シンポで金融市場
- 2014年8月12日
- アメリカ発ニュース
【共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は金融危機後の米経済を支えた量的金融緩和を10月に終える。危機対応で始まった異例の政策を平時の状態に戻す上で、FRBのイエレン議長は次の関門となる政策金利の引き上げにいつ踏み切るのか。21日からワイオミング州ジャクソンホールで開かれる恒例の経済シンポジウムで、金融市場は手掛かりを求めようとしている。
シンポはカンザスシティー連邦準備銀行が毎年8月に主催。主要国の中央銀行幹部や市場関係者、エコノミストが集まり、講演や討論が続く。イエレン議長の前任のバーナンキ議長が2010年に「量的緩和第2弾」の実施を予告したことで有名だ。
今年のテーマは「労働市場の力学の再評価」。FRB議長は皮切りの講演を受け持つことが多い。イエレン議長が専門分野の雇用問題と結び付け、秋以降の金融政策運営の鍵となるメッセージを発するのではないかと期待されている。
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