米国人の正直度、95%に上昇〜最も正直者が多い街はホノルル

 コカコーラ傘下のオーガニック飲料メーカー「オネスト・ティー(Honest Tea)」が、今年も米国人の正直さを測定する調査を各地で行い、誰も見ていなくても屋外に陳列された飲料の代金を払った人の割合は全米で95%に上った。昨年は92%だった。

 USAトゥデイによると、同社は、国内50州の60カ所に無人の売店を出し、客の動きが見える場所から監視してどれほどの人がボトル入りティーの代金(1ドル)を払うか調べた。この「全米正直度数(National Honesty Index)」が最も高かった都市はホノルルで、2年連続100%だった。

 前年から最も上昇したのは前年最下位のワシントンDCで、80%から96%に改善した。今年の最下位はロードアイランド州プロビデンスで、5人に1人が代金を払わずにボトルを持ち去った。

 男女別では、女性が95%と男性の93%より正直。頭髪の色では2年連続でブロンドが95%とトップで、続く赤毛は91%だった。今年からオンライン分野でも調査が始まり、参加者は全米で2万8000人に上った。オンラインでは、評価の言葉を自分のフェイスブックのウォールに投稿することを条件にオネスト・ティーの無料クーポンを提供したところ、正直度数は95%だった。

 一方で、今回は初めてサンディエゴで料金箱を盗もうとした人物が現れ、担当者が制止したほか、お金の代わりに使用済みの地下鉄カードや頭痛薬の包み紙を料金箱に入れた人もいた。

 とはいえ、経済がまだ本格回復していないにもかかわらず正直度は全般的に上昇しているようで、オネスト・ティーのセス・ゴールドマン最高経営責任者(CEO)は「米国人はわれわれの予想以上に正直」と話した。

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