取引データ10万件余り流出か〜UPS、24州の取次店で

 小荷物輸送大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は20日、カリフォルニア、フロリダ、テキサス、ニューヨークなど24州にある取次店「UPSストア」計51カ所で、今年1〜8月に扱った約10万5000件の荷物関連データが流出した可能性があると発表した。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、同社は情報が流出したクレジットおよびデビットカード所有者の数を把握していないため、利用者への個別通達は行わず、利用者は自分でUPSストアのウェブサイトに行き、期間中に問題があった店で荷物をやり取りしたかどうか確認する必要がある。

 問題が起きた店は、国内で4400店を超えるUPSストア全体の約1%に当たり、各店は独立採算で、独自のネットワークで管理されている。今回の情報流出は不正ソフトが原因で、利用者の氏名、住所、Eメールアドレス、クレジット/デビットカード番号が盗まれた可能性がある。

 不正ソフトはUPSが当時使っていたウイルス対策ソフトでは探知されず、同社が政府からの警告を受けてセキュリティ会社にシステムの点検を依頼した結果見つかり、8月11日に削除された。UPSは現在、問題に関する専用サイトを開設し、情報漏れを心配する利用者に対する個人情報の保護やクレジット・モニタリング・サービスを提供している。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る