GDP1.5%減も エボラ出血熱、アフリカ銀警告

 【共同】アフリカ開発銀行は26日、西アフリカで感染が拡大するエボラ出血熱の影響で、リベリアなど感染地域の3カ国と近隣のコートジボワールの国内総生産(GDP)が1〜1.5%減少する可能性があるとの試算を明らかにした。フランス公共ラジオが伝えた。

 算出の根拠は不明だが、今回の感染が各国の市民生活にいかに深刻な影響を及ぼしているかを浮き彫りにする数字。アフリカ開発銀のカベルカ総裁は記者会見で「農業について注意しておかないと食料危機が訪れる」と訴えた。

 国連食糧農業機関(FAO)も26日、感染地域のシエラレオネ東部ではエボラ出血熱で若い市民が死亡し、農業の担い手が失われつつあると指摘。エボラ出血熱対策として集会を禁止していることも大規模農業の妨げになっているとして、食料危機を招く可能性を警告した。

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