銃乱射、大量殺傷事件が増加〜06年以降は月1件以上
- 2014年10月2日
- アメリカ発ニュース
多数の犠牲を伴う銃器の乱射事件が増加傾向にあることが、連邦捜査局(FBI)のまとめで分かった。
ウォールストリート・ジャーナルによると、単独犯が人の多い場所で意図的に殺人を行った、または行おうとした「先鋭的銃撃犯(active shooter)」による事件は2000年から13年までに160件発生した。このうち00〜06年は年平均6.4件だったが、06〜13年は16.4件にペースが速まっている。期間中の死者は486人、負傷者は557人に上った。
多くの乱射事件はわずか数分で終息しており、23件は2分以内、3分の2は警察が到着する前に終わっている。犯行の動機はさまざまだが、犯人の心理状況は共通することが多く、FBIの行動分析専門家によると、個人的に深い苦悩を抱え、個人や組織に対する壊滅的な暴力行為が唯一の救済策と考える人物が犯行に及ぶ。また、犯人らは乱射によって瞬間的な全能感や支配感を得られるという。
乱射事件が最も多かった年は、コロラド州オーロラの映画館やコネティカット州ニュータウンのサンディ・フック小学校など21件が発生した12年で、通年で90人が死亡、118人が負傷した。その後は、オーロラやニュータウンなど他の乱射事件の模倣犯も多い。
事件が多発した結果、近年は教師を訓練し緊急時の避難方法などを練習する学校も増えており、FBIも12年以降は警察や職場で大規模な銃乱射事件に備えた訓練をするよう奨励している。
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