生物保全の進展不十分 達成可能3項目のみ
- 2014年10月6日
- 世界のニュース
【共同】生物や生態系の保全の在り方について話し合う生物多様性条約第12回締約国会議(COP12)が6日、韓国の平昌で開幕した。条約事務局は、2010年に名古屋市で採択された保全のための国際目標「愛知ターゲット」のうち期限の20年までに達成が見込めるのは、陸域の保護面積拡大など20項目中わずか3項目にとどまり「進展は不十分」と指摘した報告書を発表した。
食料供給や気候の安定、災害軽減など多くの恩恵をもたらす生物多様性の状況は依然として悪化していることを示す内容だ。会議では17日までの期間中、報告書を基に愛知ターゲットの中間評価や、達成に向けた追加策を議論する。
日本政府の関係者は「楽観視はできない結果だ。日本の名前が付いた目標でもあり、積極的に支援していきたい」としている。ただ、日本も現時点で明確に達成できた目標項目は少なく、COP12期間中に発効する遺伝資源の公平な配分についてのルール「名古屋議定書」も批准していない状況で、批判を受ける恐れもある。
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