スー・チー氏らと和解協議 ミャンマー大統領

 【共同】ミャンマーのテイン・セイン大統領は31日、最大野党党首アウン・サン・スー・チー氏や上下両院議長、国軍総司令官ら13人を首都ネピドーの大統領官邸に招き、国民和解をテーマとする会合を開催した。2011年の民政移管後、政府、議会、軍部の重鎮が一堂に会するのは初めて。

 ミャンマーでは11月13日に東アジアサミットが開かれ、オバマ大統領ら各国首脳が出席する。同サミットを控え、各勢力が協力して民主改革を進めているとアピールする狙いがありそうだ。

 今回の会合では、民政の定着や、少数民族武装勢力との和平推進などを確認するもようだ。ミャンマーでは、軍部に権益を付与し、スー・チー氏の大統領就任を事実上禁じた憲法の改正が滞るなど、民主化逆行の懸念が出ている。政府と少数民族との和平交渉も大きな進展がない状況だ。

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