サムスン、スマートフォンの機種数を削減へ 〜 2015年に20〜30%減らす

 韓国サムスン電子(Samsung Electronics)は18日、スマートフォンの機種数を2015年に20〜30%削減し、減益傾向に対応するためのコスト削減を強化する方針を明らかにした。

 ニューヨーク市内での投資家向け会合で同社のロバート・イ氏が発表したもの。同氏は、何種類の機種が削減され何種類に絞られるかに関する具体的数値には触れなかった。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、サムスンは最近、中国の小米科技(シャオミ=Xiaomi)を筆頭とした低価格スマートフォン・メーカーに激しく追い上げられ、これまでドル箱事業だったスマートフォン事業が減益を強いられている。

 その傾向は今後もしばらく続くことが確実視されることから、サムスンでは機種数を減らして生産や流通を大幅に合理化することでコスト削減を図り、利益の確保を狙う。

 サムスンは10月に、2014年第3四半期(7〜9月)の決算発表で49%の減益を報告した。同社幹部はその際、スマートフォン事業でのコスト効率化を公言しており、今回の機種数削減計画はそれを受けたものだ。

 具体的には、サムスンは、低価格と中価格の機種を減らすとと同時に部品を共有して、1台あたりの生産コストを引き下げる計画だ。その結果、在庫管理や供給網管理も効率化される見通しだ。

 サムスンはこれまで、高価格機種を欧米市場で流通させ、低および中価格機種を中国中心に新興国市場で販促した。しかし、低価格スマートフォンを強化して販促を強めた小米科技や華為科技(ファーウェイ=Huawei)に市場を奪われた。

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