IBM、法人向けモバイル関連サービスを追加 〜 顧客企業の意思決定を支援
- 2014年11月26日
- ハイテク情報
IBMは、法人向けモバイル関連サービス群「モビリティー・サービシズ(Mobility Services)」に新製品を追加した。
法人向けモバイル関連事業の強化を進めるIBMは、アップル(Apple)との業務提携を7月に発表している。
コンピュータワールド誌によると、新サービスの一つである「IBMモバイル・インフラストラクチャー・アナリティクス・サービス(IBM Mobile Infrastructure Analytics Services)」は、モバイル・アプリケーションの性能を、速度と利用者体験の両面で測定するサース(SaaS=software as a service)型パッケージとして提供される。
企業の通信網やサーバー、モバイル端末からリアルタイムで情報を収集し、社員が利用するモバイル端末に関する情報をはじめ、アプリケーションの動作が遅い場合にはLANの障害や、端末で稼働するコードの問題といった想定される原因をダッシュボードで表示する。
IBMはそれによって、顧客企業のIT部門や最高情報責任者(CIO)によるIT基幹施設に関する意思決定や、アプリケーション最適利用のためのソフトウェア開発者との協業を支援する。
もう一つの新サービス「ティーリーフCXモバイル(Tealeaf CX Mobile)」は、アプリケーションの顧客体験を管理するためのツール。
ソフトウェア開発担当者は同サービスによって、アプリケーション利用者が直面する問題を迅速に把握し、対処することが可能になる。
両サービスはすでに提供されており、いずれもおもなモバイルOSに対応する。
IBMはまた、2013年のソフトレイヤー(SoftLayer)買収で獲得したクラウド基幹施設を活用し、デスクトップ仮想化技術をモバイル端末へ拡張した。
IBMは同サービスをパッケージ型購読サービスとして提供。パッケージにはモバイル端末向け統合ソリューション「シトリックス・ワークプレイス・スウィート(Citrix Workspace Suite)」が含まれる。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ドキュサイン、インテリジェント契約管理サービスを発表 〜 電子署名ソリューション以外に事業を拡大
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論