セールスフォース、アップ・ストアーを新設 〜 中小企業に顧客データも提供

 セールスフォース(Salesforce.com)は、同社の中小企業向けクラウド基盤顧客サービス製品「デスク・ドット・コム(Desk.com)」向けにアプリケーションを販売するオンライン・ストアー「デスク・ドット・コム・アップ・ハブ(Desk.com App Hub )」を開設した。

 アップ・ハブは、セールスフォースの提携企業が開発したチャットやソーシャル監視、言語翻訳、電子商取引解析関連といった約50のアプリケーションを提供する。

 コンピュータワールドによると、アップ・ハブで提供されるアプリケーション群は顧客データを収集し、それらのデータは、セールスフォースが2015年初頭に提供を計画する新技術「キャンヴァス(Canvas)」(料金未定)によってデスク・ドット・コムに統合される。

 デスク・ドット・コムの利用企業はそれによって、特別のIT専門知識がなくても顧客データを包括的に収集し、顧客向けサービスの向上にそれらのデータを活かすことが可能になる。

 アップ・ハブは、セールスフォースの企業向けアップ・ストアー「アップエクスチェンジ(AppExchange)」を見本に構築された。アップ・ハブは、アップエクスチェンジが大企業向けであるのに対し、小規模企業向けアプリケーションに特化して提供する点が特徴。

 アップ・ハブではそのほか、デスク・ドット・コムに電話機能を追加し、デスク・ドット・コムのポータル内からファイブ9(Five9)やトークデスク(TalkDesk)といった電話サービスを利用可能にする機能も提供する。

 セールスフォースはまた、デスク・ドット・コム顧客を対象に、同社の企業向け顧客サービス・クラウド製品「サービス・クラウド(Service Cloud)」へのデータ同期を可能にする新機能「デスク・コネクト(Desk Connect)」を発表した。

 デスク・ドット・コムの料金は利用者一人あたり月30ドル。デスク・コネクトや電話機能を利用するためには、月50ドルからのデスク・ドット・コム・プラス(Desk.com Plus)プランにアップグレードする必要がある。

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