70年前の計算機動きだす 東京理科大で保存、修復

 【共同】約70年前に作られ、東京理科大(東京都新宿区)で保存されていたアナログ計算機「微分解析機」が、再び動きだした。理科大によると、現存する同型の計算機は世界で3台。動く様子を間近で見られるのはこれだけだという。修復した専門家は「コンピューターの歴史を伝える貴重な遺産だ」と話している。

 微分解析機は円盤の回転を利用し、微分方程式を自動で解く。1930年ごろ米国で開発され、第2次大戦中には各国で大砲の弾道などの計算に用いられた。国内でも40〜50年代に少なくとも3台が作られたという。

 修復されたのは、43年に大阪大が製造したもの。デジタルコンピューターの普及で使われなくなり、93年に理科大の近代科学資料館に収められた。大きさは約3メートル四方。計算を行う円盤3組と、式の入力や解の出力に使う台が、金属の軸でつながれている。

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