ロシア国債、投資不適格に 経済制裁、原油安で格下げ

 【共同】格付け大手のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は26日、ロシアの外貨建て国債の格付けを「ダブルBプラス」に1段階引き下げ、投資不適格とした。S&Pがロシア国債を投資不適格とするのは10年ぶり。

 収入源である原油の価格急落やウクライナ情勢をめぐる欧米の経済制裁に伴う物価上昇が要因。同社は「金融政策による対応手段は限られ、経済見通しも弱い」と説明した。

 これを受け、27日のロシアの外国為替市場で同国の通貨ルーブルは対ドルで下落し、一時前日比3.3%安となる1ドル=68ルーブル台をつけた。格下げ発表後の26日の米国市場では一時、約1カ月ぶりの安値である69ルーブル台をつける場面もあった。

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