FOMCの慎重さに懸念 ダラス連銀総裁

 【共同】ダラス連邦準備銀行のフィッシャー総裁は9日、フォックス・ビジネステレビの番組で、連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーが時期尚早な利上げが経済成長を抑制することに敏感になっていると指摘した。その慎重さがFOMCの政策対応を後手に回しかねないと懸念を示し「とても気になっている」と述べた。

 総裁は「今年のどこか」の利上げを予想。金融政策の平時の状態に戻す中で、FRBの保有資産を減らしていく必要があるが、その際には金利急騰など市場の混乱を防ぐため「とてもゆっくり」「極めて注意深く」対応すべきだとした。

 議会が検討しているFRBに対する監査強化に関しては「FRBはたくさんの監査を受けている」と反論。議会は金融政策決定に介入したいだけだとして、監査強化を推進するランド・ポール上院議員は「間違っている」とした。

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