部品価格カルテル、民事和解額2億7000万ドル超に

 米司法省による自動車部品の価格カルテル捜査に端を発した集団訴訟で、被告企業が支払いに同意した和解金総額が2億7000万ドルを超えた。

 オートモーティブ・ニュースによると、米地裁はこのほど、TRWオートモーティブとTRW子会社に対し、価格操作された部品を購入した原告企業に800万ドルを支払うよう命じた。

 民事訴訟では2月以降、日立オートモーティブ・システムズとパナソニックが、ディーラーや消費者グループに対し計約8300万ドルの支払いで和解した。

 一方、独禁法違反をめぐる司法省の捜査では、自動車関連部品を製造する山田製作所(群馬県桐生市)が4月、ホンダに販売するステアリングコラム(ハンドル軸)の価格操作に関わったことを認め、罰金250万ドルの支払いに同意した。カルテルをめぐり米国内で有罪を認めた企業は山田で35社目で、罰金の総額は25億ドルを突破した。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る