現代モービス、自動運転技術で台頭〜20年までに市場投入

 韓国のサプライヤー最大手である現代モービスが、自動運転技術開発で急速に競合各社との差を縮めている。

 オートモーティブ・ニューズによると、モービスは2011年まで自動運転技術プログラムを設けていなかったが、GMから引き抜いたエンジニアのシン・グァングン氏をトップに据えて設立した。

 先端エンジニアリング・グループを統括するシン氏は、モービスが依然として「ファスト・フォロワー(素早い追随者)」であることを認めながらも、競合に「それほど後れてはいない。1年程度の差だと思う」と話す。

 現代・起亜グループの中核サプライヤーであるモービスは、20年までに先端運転支援システム(ADAS)の量産を目指すグループの開発をサポートする。エンジニア数百人がADASに携わるモービスの競合には、独コンチネンタルとロバート・ボッシュ、デンソーなどが含まれる。

 モービスは既に、車線逸脱警告や適応走行制御、スマート・パーキングなどの技術を供給しているが、自動運転部門が正式に設立されたのは13年だ。超音波センサーを駆使した最新式の駐車支援はハンズフリーが特長で、ドライバーに必要な動作はブレーキと加速のみという。モービスは20年までに、車両が完全な自動運転で駐車できる技術の商用化を視野に入れている。

 シン氏によると、モービスは20年までに完全な自動運転技術を市場投入することができる。しかし、法制面などのハードルを考慮に入れると30年まで量産化は困難だという。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る