ロッキード、シコルスキーを80億ドルで買収
- 2015年7月20日
- 米国ビジネス
軍需・航空宇宙大手ロッキード・マーティンは19日までに、ユナイテッド・テクノロジーズ(UT)のヘリコプター事業シコルスキー・エアクラフト(Sikorsky Aircraft)を80億ドル超で買収することで合意した。
ロイター通信が関係筋の話として伝えたところによると、年間売上高約450億ドルのロッキードは、今回の買収で競合するボーイングの軍需事業とノースロップ・グラマンを突き放して市場で圧倒的な優位に立つことになる。また、今後は戦闘機「F35」事業への売り上げ依存度を下げられると同時に、シコルスキーが製造するヘリコプター「ブラックホーク」を獲得して販路を拡大できる。
買収額はロッキードにとって、20年前に航空機製造のマーティン・マリエッタを買収した時の約100億ドルに次ぐ規模となる。
シコルスキーをめぐっては、ベル・ヘリコプターの親会社テキストロン(Textron)も買収案を提示していたが、金額がつり上がったため撤退した。ヘリコプター事業は両大手とも、最近の石油・ガス業界向け需要の落ち込みで売り上げが低迷している。
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