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物流資源の共有、倉庫でも〜空きスペースを借りたい人に

 燃料の節約や都市部での混雑回避を目的に配送トラックを他社と共有する動きが見られる物流業界で、こうした「共同物流(Collaborative logistics)」が倉庫スペースにも広がっている。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、国内では最近、ドル高や消費の改善を受けて輸入商品の量が増えており、産業用不動産の空室率が過去最低水準まで下がっている。産業用不動産はオフィスや工場なども含まれるが、ほとんどは倉庫が占める。アジアからの輸入品が大量に荷揚げされるカリフォルニア州南部では、今年に入って倉庫の空室率が5%を下回っているところもあり、「倉庫を借りようとしてもほとんど見つからない状態だ」(不動産ブローカー大手CBRE)という。

 一方で、すでにリースされている倉庫には使われていないスペースもある。キャンプ用品やハロウィーンの仮装用品、クリスマスおよび年末の装飾品といった季節物の販売業者の場合、年間通じて広いスペースが必要な訳ではなく、場所が余る時期がある。

 2013年に創業した倉庫スペースのオンライン取引所フレックス(Flexe、ワシントン州)は、余剰スペースを抱える倉庫の借り手と一時的な保管スペースを探している会社とを結びつけるサービスを提供。大量の返品やリコール(無償の回収・修理)といった非常事態で変則的な対応を迫られている企業などからも好評を得ている。同社は現在、国内20都市に85カ所の施設を持ち、月決めでスペースを借りる企業からの手数料を収入にしている。

 これまでも、企業が物流機能を委託するサード・パーティ・ロジスティクス(3PL)業界は、短期的な倉庫問題への対応を専門に自社施設のスペースを提供し、多くの不動産ブローカーは余分なスペースのまた貸しも扱ってきた。しかし新しい仲介サービスは、最新の情報技術を使ってはるかに多数の倉庫利用者を相手にできるため、3PL業者より多くの選択肢を提供でき、容量の上限もなく、ブローカーを通したサブリースよりも迅速で簡単に契約できる。

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