13年に巨大アーチ中止案 新国立競技場の旧計画

 【共同】白紙撤回された新国立競技場の整備計画で、日本スポーツ振興センター(JSC)が、2020年東京五輪・パラリンピック招致が決まる直前の13年8月、文部科学省に7種の検討案を示し、中には「キールアーチ」と呼ばれる2本の巨大な弓状のデザインを中止する2種の案も含まれていたことが3日、分かった。

 文科省が民主党に提出した資料で判明した。両案の総工費(解体費含む)の試算は1358億円と、1464億~1570億円で、デザインを国際公募した際に想定した1300億円に近い。いずれの案も延べ床面積22万平方メートルで、屋根は観客席の一部だけとした。可動席の有無が両案の違いとなっている。

 文科省関係者によると、旧計画で選ばれた建築家ザハ・ハディド氏のデザイン案で招致活動を進めていたため、アーチ中止案の詳細な検討には至らなかったという。

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