解説 米GDP速報値 急減速▽利上げ判断に難しさも 

 商務省が29日公表した7~9月期の実質国内総生産(GDP)速報値は前期比1.5%増と4~6月期から急減速し1.6%増の市場予想を下回った。輸出の伸びが鈍化しており、中国など新興国経済の減速やドル高が米経済成長の重しとなっていることを示した。個人消費や設備投資などの成長が鈍化したほか、企業の在庫投資抑制も響いた。

 米連邦準備制度理事会(FRB)が潜在成長率と予想する1.8~2.2%を下回っており、成長の弱さはFRBが模索する年内の利上げ開始判断を一段と難しくしそうだ。

 GDPの約7割を占める個人消費は3.2%増と前期の3.6%増から減速した。モノ、サービスとも増加したが、いずれも伸びは鈍った。(共同)

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