米大統領、銃規制を強行 涙で訴え、議会と対決 ネット販売に網

 オバマ大統領は5日、インターネットを通じた銃売買にも身元調査を義務づけるなど大統領権限に基づく広範な銃規制強化に踏み切った。ホワイトハウスで演説し、時折涙を流しながら子どもたちが銃乱射事件の犠牲となっている現実を指摘、国民に支持を訴えた。

 銃対策を残り任期1年の最重要課題の一つに位置付け、正面突破を図る姿勢を鮮明にした。規制強化に抵抗してきた議会多数派の共和党との激突は必至だ。

 オバマ氏はバイデン副大統領や銃乱射事件の遺族らを伴い約40分にわたり演説した。「(銃規制に反対する)ロビー団体は議会を人質に取っても、米国を人質にすることはできない」と述べ、対策をこれ以上先送りすることはできないと強調。「愛すべき自分の子供が凶弾に倒れるなどと誰が想像できるか。子供のことを考えるとおかしくなりそうだ」と語った際には、涙がほおを伝った。(共同)

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