2月7日に行われる今季のプロフットボールNFL「スーパーボウル」のテレビ放映では、少なくとも9つの自動車ブランドがCMの放送を予定している。
USAトゥデイによると、スポンサーになるのはアキュラ、アウディ、ビュイック、ホンダ、現代、起亜、ミニ、トヨタなどで、ビュイックは初めて。今年のスーパーボウルは50回目の節目で、テレビ放映の視聴者は世界で1億1500万人と予想されており、スポンサー料は30秒スポットで500万ドルと見られている。
しかし、デトロイト・マーシー大学のマイク・ベルナッチ教授(マーケティング学)は金では計れない価値があると指摘しながら、「CMを目当てに試合を見る人も多く、人々がこれほど真剣に広告を見るイベントはほかにない。ここで流れる広告は人々に批評され、数週間もしくは1カ月以上にわたって話題になる」と話す。
特に新商品を出す自動車メーカーはスーパーボウルを利用しない手はなく、車の販売が歴史的高水準となっている今は絶好の広告チャンスだという。15年の米新車販売台数は過去最高の1747万台以上に上り、16年はさらに伸びる見通し。
ビュイックは今年「カスケーダ」コンバーチブル、「ラクロス」セダン、「エンビジョン」クロスオーバーなど幾つかの新型車を発売する予定で、CMを強力な呼び水にしたいところ。一方、11年に歌手エミネムを起用して話題となった2分間の長編CMを放映したFCA US(旧クライスラー)は、今年CMを流すかどうかまだ検討中。ただし同社は、ゲームの直前までCM枠の購入について発表しないことが多い。
近年のスーパーボウルでは、食品や映画業界と並んで自動車業界のCMが多く、昨年も9つのブランドが11スポットで計11分の広告を流した。
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