自分好みの台所を売り場で設計 〜 ロウズとマイクロソフト、AR機能で提携

 日曜大工用品小売チェーン大手のロウズ(Lowe’s)とマイクロソフト(Microsoft)は、拡張現実(augmented reality=AR)ヘッドセットのホロレンズ(HoloLens)を使うことで、台所改装後の様子を消費者が見られるようにするサービスを始めることで業務提携した。

 PCワールドによると、ロウズに来店した消費者は、マイクロソフトが開発したホロレンズを装着すると、台所のキャビネットやカウンタートップ、台所アイランドといった多種多様の台所構成品を自由に変えたり組み合わせたりして、完成後の様子を具体的に見ることができる。

 ARは、仮想現実(virtual reality=VR)と違って、仮想物体を物理的立体空間に重ね合わせることができる。実在する物体と仮想物体をヘッドセットのスクリーン上で統合することで、「消費者は、ロウズ店内の仮設台所にいながらにして、さまざまの台所構成品の選択肢を物理的選択肢と重ねあわせながら吟味できる」、とマイクロソフトは説明する。

 VRやARは現在、技術関連市場のなかで成長がもっとも期待される分野となっているが、現段階ではその応用範囲はゲーミングや娯楽に限定されている。両社は今回の提携によって、ARの応用領域を住宅改装製品の小売市場に拡大させることで、それぞれの販売増につなげようと狙う。

 ホロレンズが使えるショールームはロウズのシアトル支店群に3月末に開設される計画で、その後、ノース・カロライナ州ローリー支店に設置される見通しだ。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る