心と体を整える ウェルビーイング最前線

脳を前向きにする
アファーメーション&マインドセット 

「なんだか気持ちが晴れない」「つい悪い方向に考えてしまう」。そんな経験は誰にでもあるだろう。私たちの脳には、危険を避けるためにネガティブな情報へ敏感に反応する性質がある。そのため、意識しなければ失敗や不安ばかりに目が向いてしまうのは、ごく自然なことだ。 

そこで近年注目されているのが、アファーメーションとマインドセット。アファーメーションとは、自分自身に前向きな言葉をかけ、自分の価値や目標を再確認する習慣のこと。一方、マインドセットとは、物事の捉え方や考え方の「クセ」を指す。どちらも「無理にポジティブになる」ためではなく、偏った思考を整え、現実をより柔軟に受け止めるためのトレーニングだ。 

アファーメーション 
アファーメーションで大切なのは、理想を大げさに言い聞かせることではない。今の自分が素直に受け入れられる言葉を選ぶことだ。 

・私に今日できることを一つずつ進めよう。 
・失敗は成長のための経験になる。 
・完璧でなくても十分価値がある。 
・私は周りと比べず、自分のペースで進めばいい。 

このような言葉を朝や仕事の前に声に出したり、ノートに書いたりするだけでも、自分の意識を整えるきっかけになる。 

ジャーナリング 
頭の中で考え続けるのではなく、思ったことを紙に書き出すことで、気持ちや考えを客観的に整理しやすくなるのがジャーナリング。難しく考える必要はない。「今日よかったことを3つ」「今気になっていること」「明日やることを一つ」など、数分で書ける内容から始めてみよう。 

マインドフルネス 
近年、多くの企業や医療現場でも取り入れられているのがマインドフルネスだ。これは過去の後悔や未来への不安ではなく、「今、この瞬間」に意識を向ける方法。深呼吸をしながら呼吸に集中する、散歩中に風や鳥の声に耳を傾ける、コーヒーの香りや味をゆっくり楽しむ……そんな数分間でも、心をリセットする時間になる。 

ネガティブな考えに気づいたら、「本当にそうだろうか?」と一度立ち止まる習慣も効果的だ。たとえば、「プレゼンで失敗した。自分は仕事ができない」と考えたときは、「一度うまくいかなかっただけで、次に改善できることは何だろう?」と問い直してみる。 

事実と感情を切り分けることで、必要以上に自分を責めずに済むようなマインドセットを習慣化しよう。 

  

今日からできる 3 STEP 

心の健康は一日で大きく変わるものではない。だからこそ、小さな習慣を毎日続けることが、自分らしく前向きに過ごすための一番の近道となる。 

STEP 1  
朝30秒、自分に前向きな一言をかける 
「今日は一歩前に進めば十分」など、自分が自然に受け入れられる言葉を選ぼう。 

STEP 2 
夜3分、今日を振り返って書き出す 
「嬉しかったこと」「感謝したこと」「明日やること」を一つずつ書くだけで十分。 

STEP 3 
1日5分、“今”に集中する時間をつくる 
深呼吸をする、散歩をする、お茶をゆっくり飲むなど、スマートフォンから少し離れて自分の感覚に意識を向けてみよう。 

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