イスラエル、人権審査欠席 国連加盟国で初
- 2013年1月29日
- 世界のニュース
【共同】国連人権理事会は29日、ジュネーブの国連欧州本部でイスラエルの人権状況を審査する普遍的審査制度に基づく会合を開く予定だったが、イスラエルは欠席した。人権理事会事務局によると、同制度が2008年に始まって以来、加盟国が理由なく欠席したのは初めて。
イスラエルはパレスチナ自治区での軍の侵攻作戦や入植地域拡大、住民の移動制限などに関し、人権理で批判を浴びてきた。制度開始から間もない08年12月の前回会合には出席していたが「人権理の制度自体が偏向的だ」などとその後も再三、指摘。今回欠席した背景にはそうした不満があるとみられる。
普遍的審査は国連加盟国全てを対象に人権状況を審査する制度で、対象になった国は他の加盟国からの質問や指摘に回答する。日本を対象にした前回の審査会合は昨年10月末に開かれ、韓国、北朝鮮、中国が旧日本軍の従軍慰安婦問題を非難した。
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