米国防総省の国防高等研究計画局(ダーパ、DARPA=Defence Advanced Research Project Agency)は、患者が自分の意思で操作できるロボティック義手を発表した。
コンピュータワールドによると、2008年にがんで腕を切断したジョニー・マシュニー氏は、ダーパが実演した実験の被験者として、ジョンズ・ホプキンス大学の応用物理研究所研究診査開発部が開発したロボティック義手を自分の脳によって操作した。
今回の成果は、ダーパとジョンズ・ホプキンス大学が進めてきた9年間の「革命義肢(Revolutionaizing Prostheics)」開発計画によるものだ。
そのロボティック義手は、骨とチタンを接合させるオセオインテグレーション(Osseointegration)と呼ばれる技術によって可能となった。配線を大脳の一次運動野につなげることによって、取り付けた被験者の意思で腕を動かすことを実現した。
その構造の詳細は明らかにされていない。
ダーパの生物技術局(Biological Technologies Office)の局長を務めるジャスティン・サンチェス博士によると、ロボティック義手の重さは、通常の成人の腕の重さとほぼ同じで、感覚も脳に伝わり、利用者はどの指が触れたかもわかるという。
サンチェス氏が率いる研究班は今後、さらに複雑な制御を可能にする改良に注力する計画だ。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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