銃器メーカーの株価急騰 〜 フロリダの銃乱射事件で
- 2016年6月14日
- アメリカ発ニュース
フロリダ州オーランドのナイトクラブで12日未明に起き、49人が死亡した銃乱射事件を受けて、銃規制論議の高まりに伴う銃器販売急増への期待感から週明けの13日は銃器メーカーの株価が急騰した。
ロイター通信によると、13日はスミス&ウェッソン(Smith & Wesson、マサチューセッツ州)が最高11.6%、スターム・ルガー(Sturm Ruger、コネティカット州)が10.7%跳ね上がった。
米国人オマル・マティーン容疑者(29)は事件の際、911番に電話して過激派組織「イスラム国」(IS)への忠誠を誓う発言をしていた。現場は同性愛者が集うナイトクラブで、憎悪犯罪の要素もある。
銃の販売は1月、オバマ大統領がインターネットを通じた銃売買に身元調査を義務付けるなど、大統領権限に基づく銃規制強化策を発表したのを受けて急増した。
ロイターが取材した複数の銃販売店では今のところ、銃や弾薬を買い求める客は増えていない。
ミズーリ州ベルで郡銃販売店「Osage County Guns」を経営するエドワード・ペパー氏は13日、「いつもの月曜日と変わりない」と話した。2012年12月にコネティカット州ニュータウンのサンディフック小学校で銃乱射事件が起きた直後は売り上げが急増したという。
それでもBB&Tキャピタル・マーケッツのアナリスト、ブライアン・ロテンバー氏は業界関係者の話として、事件報道や銃規制強化を求める政治家の発言を受けて軍用ライフルを求める消費者が増えていると語った。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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