カリフォルニア州で2017年1月、自動運転車を使った配車サービスの試験を始めたものの、許可に絡んで当局と対立したため中止したウーバー・テクノロジーズが2日、同州陸運局に試験の正式許可を求める方針を表明した。許可は必要ないと主張し、隣のアリゾナ州へ試験地を移してから2カ月足らずでの方向転換となる。
サンノゼ・マーキュリーニュースによると、試験再開の日程は不明だが、ウーバーの広報担当者は「陸運局への試験許可申請に必要な手続きを踏んでいるところ」と説明した。陸運局も同社と協議中であることを認めた。許可に必要な料金は150ドル。
ウーバーは1月、サンフランシスコで自動運転機能を備えた複数のボルボ製車両による配車サービスの試験を開始。ところが州法で定められた陸運局からの許可を得ていなかったため、すぐに同局や州司法長官、市長らが試験の中止を要求した。同社は「許可は不要」と反発し、当局との1週間のやり取りの末に試験を中止してアリゾナに移動した。アリゾナでは2月下旬、サービスを開始している。
ウーバーでは最近、元従業員からのセクハラ告発やそれに続く不買運動、告発された幹部の辞任など、企業文化に関する問題が相次いだ。2日前にはトラビス・カラニクCEOが自身の暴言問題とも合わせて「リーダーとして根本的に変わり、成長しなければならない」と陳謝したばかり。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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