米コーヒー大手キューリグ・グリーン・マウンテン(Keurig Green Mountain)は、米清涼飲料大手ドクター・ペッパー・スナップル(Dr Pepper Snapple)を買収するとともに、大規模の業務デジタル化を推進する。
買収後の新会社であるキューリグ・ドクター・ペッパー(Keurig Dr Pepper)は、年間売上高110億ドルの大企業となり、電子商取引やモノのインターネット(IoT=Internet of Things)の活用に注力し、さらなる増収増益を狙う。ZDネット誌によると、キューリグ・ドクター・ペッパーでは、電子商取引事業の拡大と消費時点(point of consumption)データの活用に取り組むとともに、消費者の「欲求状態(need state)」に焦点をあわせた販促を強化する計画だ。
新会社のCEOに就任するボブ・ガムゴート現CEOは、消費者の飲料選択に影響する欲求状態として、水分補給や気分爽快、エネルギーを含む5つを挙げる。
たとえば、午後になると飲料によってエネルギーを補給しようとする消費者は多く、そのための商品は種類が豊富で、従来の商品分類では対応しきれない。新会社ではそれを踏まえて、複数の商品と流通経路を包括的に網羅するデータの収集および分析と電子商取引戦略を策定する。
同社はその一環として、米国内全世帯の20%に普及したキューリグのコーヒー・メーカーに加え、複数の統合型機器を投入する計画だ。
キューリグは、ワイファイ対応コーヒー・メーカー1万5000個をすでに流通させており、それによって集められる消費データを提携各社に提供している。同社は将来的に、キューリグ製コーヒー・メーカーを使った消費者へのIoT接続サービス提供も検討する。
【http://www.zdnet.com/article/dr-pepper-snapple-merges-with-keurig-heres-the-e-commerce-iot-digital-transformation-plan/】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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