EVは外観より広さ重視へ〜日産、デザインの方向性示す

日産自動車は、インテリアの広さを将来の電気自動車(EV)のデザインの特徴にする方針とみられる。
 
■5年で電動車8種投入へ
 
 オートモーティブ・ニュースによると、日産が10年前に最初のハッチバックEV「リーフ」を開発した時は、他の車とは違う特徴的な外観を打ち出すことはそれほど難しくなかった。しかし現在、同社は今後5年でEVを含む新型電動車を8車種投入し、電動車の販売台数を100万台に増やす目標を掲げており、EVのデザインではより多くの問題に対応する必要がある。
 
 具体的なスタイリング戦略はまだ検討中だが、より広いインテリアが特徴の1つになるようだ。同社エクゼクティブ・デザイン・ダイレクターの田井悟氏は「エクステリアのスタイリングではなく、車内の広さを強調したEVのレイアウトになる」と話している。田井氏によると、外観はセグメントや好みに合わせて調整できるが、日産のEVすべての共通点となるのはパワートレインの構造によって可能になった広いキャビンだという。
 
 EVは前部に大きなエンジンがないため、内部の空間を前方にずらすことができる。また変速機を置くための不恰好なセンタートンネルがなくなるため、床面は平らで広くなり、ダッシュボードの計器盤も簡素化される。
 
■特有の表現求める
 
 田井氏は「EV特有の表現をしたい。まだ答えは出ていない」と話すが、日産が2017年秋の東京モーターショーで発表したクロスオーバーのコンセプト車「ニッサンIMx」に、将来のEVデザインに関するいくつかの手がかりがあるという。
 
 IMxは、ファストバックのシルエットと傾斜したボンネットが空力性能を支え、ブーメラン型のヘッドランプやテイルライトが未来的な雰囲気を作り出しており、フロントとリアのベントは大胆に装飾されている。車内は、フロントガラスの下をディスプレイがパノラマのように取り巻き、木目仕上げのパネリングと融合している。デジタル・ディスプレイはパネリングの奥に配置され、その光は木目の間からも見えるため、広々とした雰囲気が生まれる。
 
 日産は、23年3月末までに完全EVとハイブリッド車(HV)を含めて100万台の電動車販売を目指している。電動車の販売台数は、エンジンで発電し、モーターで走る独自のハイブリッド航続距離延長システム「e-POWER」の幅広い導入で拡大すると同社は見込んでおり、e-POWER搭載車はすでに販売が始まっている日本のほか、海外でも増やす予定だ。
 
 日産には現在、10年に発売したリーフと14年に発売した「eNV200」という2車種のEVがあるが、これに加えて投入する電動車8種の内訳は、EVが3車種、e-POWER車が5車種となる見込み。
 
 【http://www.autonews.com/article/20180505/OEM03/180509875/ample-interiors-coming-for-future-nissan-evs】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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