SAPとエリクソン、M2Mで提携

 業務用ソフトウェア大手のSAPと通信機器製造大手のエリクソン(Ericsson)は、大企業向けクラウド基盤のM2M(machine-to-machine)製品とサービスの開発で提携した。

 ITワールド・カナダによると、両社が手掛けるソリューションは、通信サービス事業社(キャリヤー)のサービスとして世界規模で提供される。

 たとえば、M2M接続やアプリケーション、クラウド・サービスを含むスマート自販機ソリューションを必要とする企業は、SAPおよびエリクソンと提携する携帯電話通信キャリヤー経由でサービス契約を結ぶ。

 M2M技術は端末間の有線または無線通信を実現するもので、医療や資産管理、民生電子機器、車両管理といった幅広い分野で応用されている。

 しかし、複数産業に対応したエンド・ツー・エンド製品がないことや、世界各国に事務所を持つ企業にとって世界規模での接続に対応していないことが、企業によるM2M技術採用の障害となっている。

 そのため、SAPとエリクソンでは、そういった障害を克服するためにクラウド基盤の製品とサービスを開発し、企業各社が世界各国の事務所にある企業資産を接続し、既存の業務過程と完全に統合できるようにする。

 エリクソンのハンス・ヴェストベリ社長兼最高経営責任者(CEO)によると、世界のM2Mサービス売上高は2017年までに2000億ドルを超えると予想される。

 2月24日にはゼネラル・モーターズ(GM)とAT&TがM2M事業で提携し、ベライゾンもM2Mサービスを企業向けに売り込んでおり、M2M市場は最近、非常に活発な動きを見せている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る