ラックスペースのCTO、AWSを攻撃 〜「専用」製品の定義混乱と指摘

 クラウド電算サービス大手ラックスペース・ホスティング(Rackspace Hosting)のジョン・エンゲーツ最高技術責任者(CTO)は、競合するアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS=Amazon Web Services)が専用仮想マシン・インスタンスを最近値下げしたことを受けて、「専用」製品について混乱を招くという見解をブログで示した。アマゾンのクラウド・サービスに一刺しした格好。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、エンゲーツ氏は、ラックスペースが独自サービス「ファナティカル・サポート(Fanatical Support)」に基づき事業を構築している点をAWSとの最大の違いであると述べるともに、何をもって「専用」とするかや、どのようなサービス利用にどのように課金するかを検証しなければ、AWSの「専用」仮想マシン・インスタンスが買い得だと断言できないと主張。

 同氏によると、AWSによる専用電算の定義は、業界の一般的定義と異なる。「ラックスペースでは、(顧客が専用サーバーを所有する)データ・センターごと、または地域ごとに別途料金を請求しておらず、ファナティカル・サポートに対しても追加料金は発生しない」「当社の価格設定哲学は透明性と簡潔性を示すことにある」と説明した。

 ラックスペースは、数年前からホスティンブ分野の価格競争とは一線を画し、自社プレミアム製品にファナティカル・サポートを提供することに注力して成功を収めてきた。

 エンゲーツ氏はまた、同社顧客の多くがパブリック・クラウドからの移行であることを指摘し、ハイブリッド・クラウド・アプローチによって基幹網の性能と信頼性、総コストの改善を実現している、という顧客の声を紹介した。

 「顧客から学んだことの一つは、専用ハードウェアはなくならないということ」と同氏は指摘。

 「むしろ、データベースや大規模データ(Big Data)プラットフォームといったI/Oに負荷がかかるアプリケーションの利用増加とともに、需要は増える」「顧客は(社内またはベンダーのデータ・センター内など)好きなところで好きな方法で、また、それぞれのアプリケーションに最も適した組み合わせでクラウドを稼働したいと考えている」「多くの場合、専用ハードウェアは重要な役割を果たすだろう」と話した。

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