豪サンゴ礁海域に爆弾投棄 米軍緊急措置、批判も

 【共同】米海軍の戦闘機2機が先週、オーストラリア軍との合同演習中に同国の北東沖に四つの爆弾を投棄していたことが明らかになった。現場は世界遺産に登録されているサンゴ礁群「グレートバリアリーフ」の広がる海洋公園内で、危険回避のための緊急措置だったという。AP通信などが22日までに伝えた。

 爆弾はいずれも起爆しない状態で爆発しなかった。地元当局は、投棄場所がサンゴ礁から離れており、海洋環境への影響は小さいとしているが、オーストラリアの緑の党は「言語道断」と批判している。米海軍は22日、爆弾回収を検討する考えを示した。

 戦闘機は先週、沿岸の島の爆撃訓練場を目標に投下を試みた。しかし付近で民間の船舶を発見したことや、戦闘機が燃料不足で危険な状態に陥ったことなどから、安全確保のため海洋公園内での緊急投棄に踏み切ったという。

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