アイフォーンをスマート・ホーム用リモコンに 〜アップルが関連特許を取得

 アップル(Apple)は、携帯機器を使って娯楽機器や「スマート・ホーム」システムの設定を保存し、それらの管理やコンテントの呼び出し手法について特許を取得した。アイフォーン(iPhone)が将来的にスマート・ホーム向け遠隔操作器(リモコン)としての機能を備える可能性を示すもとして、注目されている。

 アップルは、娯楽やスマート・ホーム・システムの各種設定を「シーンズ(scenes)」と名付けている。

 アップル・インサイダー誌によると、アップルが取得した米国特許「8,519,820」は「マルチメディア・システムのシーンズを保存し、復元するためのシステムと手法」という表題で、5年前に米特許商標局に申請された。

 申請者のアラン・カニストラロ氏は、アイフォーンやアイパッド(iPad)をリモコンに変身させ、アイチューンズ(iTunes)やライブラリー、アップルTV(Apple TV)を遠隔操作できるようにしたアプリケーション「リモート(Remote)」を開発したことで知られる。

 アップルが今回取得した特許はソフトウェアけん引型インテリジェント・ユニバーサル・リモコンに関するもの。ワイファイ(Wi-Fi)やブルートゥースといった無線通信プロトコールを使って、複数の音響および映像機器をはじめ、通信網接続型の照明や窓用ブラインドといった「スマート・ホーム」機器に接続して操作できるようにする。

 特許資料によると、従来のユニバーサル・リモコンは、利用者が最初に各種設定を手作業で行う必要がある。

 それに対してインテリジェント・ユニバーサル・リモコンは、各種機器の作動状況を受信することによって、手作業による設定の煩雑さを軽減する。たとえば、アンプの音量とフェイド設定をリモコンに保存し、次回使用時にそれを再現できるといった利便性が実現される。

 シーンズは必要に応じて調整可能で、保存シーンズの選択や新設定の保存も簡単にできる。また、推奨設定や、シーンズに合った映画や楽曲候補をシステムから受け取ることもできる。映画鑑賞の途中で部屋を移動した場合は、システムがそれを認識し、移動先の部屋のテレビで続きを再生するかどうかを聞いてくる。

 リモコンが正しく動作するためには、テレビを含む電子機器が「識別子」設定を送信し、さらに無線通信網経由で送られてくる信号を受信し、それに応答できることが前提となる。

 新特許に盛り込まれた技術のほとんどは、アップル製品にはまだ導入されていない。

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