ワークデイ、大規模データ対応を強化 〜データ分析の簡便化で市場開拓へ

 企業向けオンライン人事管理と会計ソフトウェア提供で急成長中のワークデイ(Workday)は、部署単位の雇用目標の達成状況や従業員削減状況、従業員あたりの売上高を、技術に明るくない管理職でも迅速に確認できる新製品「ワークデイ・ビッグ・データ・アナリティクス(Workday Big Data Analytics)」を開発した。

 ニューヨーク・タイムズによると、ワークデイ・ビッグ・データ・アナリティクスは、企業各社が使っているSAPデータベースから情報を抽出し、ワークデイ製品で扱えるようにする。

 また、ツイッター(Twitter)といった外部のデータ源を利用し、提携先やそのほかの企業が自社製品に関する会話を分析することも可能だ。

 特に従業員が複数事務所に分散するような大企業では、各種データベース統合も難しい状況で、従業員あたり売上高の測定が困難なことは多々ある。ワークデイをはじめとするクラウド基盤ソフトウェア企業は、こうした問題の解消に取り組んでいる。

 ワークデイ・ビッグ・データ・アナリティクスにはそのほか、給与を市場平均と比較するためのツールをはじめ、特定の従業員を失うことによって発生するコストを判断するための機能や、優秀な社員の特徴と勤務履歴を分析するツールも含まれる。

 同社はさらに、企業の状況を特定の基準に照らして測定する機能や、従業員の生産性向上のためのツールを追加する計画だ。

 ワークデイ・ビッグ・データ・アナリティクスはクラウド・ソフトウェアの最新版「ワークデイ20(Workday 20)」の一部として、全ての既存顧客に自動的に提供される。

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