日本の大人「学力」世界一 読解力と数的思考力

 【共同】経済協力開発機構(OECD)は8日、16〜65歳を対象に初めて実施した「国際成人力調査(PIAAC)」の結果を公表した。日本は「読解力」と「数的思考力」の平均得点が、参加した24の国と地域のうちトップ。20の国と地域が参加した「情報技術(IT)を活用した問題解決能力」は、基準の得点を超えた割合が35%で10位だった。

 成人力調査は、大人が社会生活を送る上で必要な能力や学力を測るもので、基礎的な問題が中心。文部科学省は「基礎を重視してきた戦後日本教育に加え、企業の人材育成の成果も出たのではないか」と分析している。

 年代別で比較すると、日本の中高年層は他国を大きく上回る一方、若年層では差が小さかった。文科省は、近年は各国が教育政策に力を入れている影響で差が縮まったとみている。15歳が対象のOECDの学習到達度調査(PISA)で、日本の順位がフィンランドや韓国を下回るのもこうした背景があるとした。

■「日本人向き」で好成績

 経済協力開発機構(OECD)の国際成人力調査(PIAAC)で、日本は好成績を収めた。文部科学省は「特筆すべき結果」と国の教育の成果を強調する。時には詰め込みと批判されてきた従来の教育政策が、今回の結果につながったことは確かだろう。

 戦後、高度経済成長期から現在まで日本の義務教育の就学率や識字率はほぼ100%とされる。トップだった読解力と数的思考力の分野は基礎的な問題が目立ち、読み書きや計算の基本が身に付いている日本人向きだったのも好成績の要因だ。

 各国の傾向を見ると、いずれの分野も30代前後で得点のピークを迎える。それより若い層に目を転じると、日本と世界の差が縮まっていることが分かる。文科省は「各国が教育政策を重視し近年は学力の底上げが進んでいる」と分析している。

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