マラリアのワクチン申請へ 英大手、承認なら世界初

 【共同】アフリカの子どもを中心に年間60万人以上が死亡するマラリアについて、英製薬大手グラクソ・スミスクラインは21日までに、臨床試験で一定の成果が得られたとして、来年にもワクチンの承認を申請する方針を発表した。実用化されれば世界初のケースとなり、マラリア被害の劇的改善へ期待が高まっている。

 臨床試験はケニアやガーナなどアフリカ7カ国で1万5000人以上を対象に実施。生後5〜17カ月の乳幼児にワクチンを接種したところ、18カ月後の時点で、ワクチンを接種しなかった乳幼児に比べてマラリアに感染するリスクが46%減った。ただ生後6〜12週間の乳児の場合は、減少率が27%にとどまった。

 同社はワクチンを2014年に欧州連合(EU)の専門機関、欧州医薬品庁に申請する予定。早ければ15年に世界保健機関(WHO)がワクチンの使用を推奨する可能性があるという。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る