被ばく線量低減を NYで国連報告者

 【共同】国連人権理事会の健康問題に関する特別報告者、アナンド・グローバー氏は24日、ニューヨークで講演し「低線量被ばくとがん発症率増加の関係は十分に解明されていない」として、東京電力福島第1原発事故後の被災者の年間被ばく線量は1ミリシーベルト未満とすべきだとの考えをあらためて強調した。

 一般人が年間に受ける被ばく線量は通常は1ミリシーベルトが上限だが、国際放射線防護委員会(ICRP)は、緊急時は20-100ミリシーベルト以下にするよう勧告している。

 グローバー氏は5月、避難区域を設ける基準を厳格化し、年間被ばく線量を1ミリシーベルト未満にするよう求める報告書を公表。日本政府は事故後、年間20ミリシーベルトを基準に避難区域を設定しているが、ICRPの「国際的に受け入れられた」勧告に基づく適切な措置だと反論している。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る