シリア査察2カ所未完了 OPCW、治安理由に

 【共同】シリア化学兵器の全廃計画で、化学兵器禁止機関(OPCW、本部オランダ・ハーグ)は28日、初期査察完了の目標期限だった27日の時点で、治安上の理由で対象の施設2カ所の査察を終えられなかったと明らかにした。

 OPCWによると、シリアの申告に基づき査察が必要だった施設は23カ所。OPCWと国連の合同チームは、そのうち21カ所の査察を完了した。

 OPCWは、内戦による安全上の理由から現地入りが困難な施設が数カ所あるとして、一時的な戦闘停止が必要だと訴えていた。査察の実施に必要な安全条件を整えるため努力を続けるとしている。

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