ジェル・マニキュアが人気〜年内にはサロン収入の25%に
- 2012年10月11日
- 米国ビジネス
従来のマニキュアよりつやがあり、持ちの良い「ジェル・マニキュア」の人気が急上昇し、ネイル・アート業界で注目されている。
ウォールストリート・ジャーナルによると、ジェル・マニキュアは普通のマニキュアのように見えるが、乾きが速く強い光沢があり、少なくとも2週間ほどは欠けたりしないため「ノー・チップ・マニキュア」としても知られる。
マニキュア・サロンで塗ってもらう場合の料金は30〜40ドルと通常のマニキュアのほぼ2倍で、不況で業績が落ち込むサロンには大きな助けになっている。近年ネイル商品は女性や美容業界にとってとても重要になっており、口紅に代わる小さなぜいたくの対象となっている。
ネイル・アートはオリンピック選手からモデル、芸能人まで広く浸透しており、ネイル商品の売り上げは2011年に24%も増加して市場規模は10億ドルを超えた。
サロン用のジェル商品のほか、化粧品店大手セフォーラと提携して自宅でできるジェル・マニキュア・キットも販売するネイル美容のブランド「OPI」のスージー・ワイズ・フィッシュマン氏は「ジェルは確実に市場の流れを変える」とみている。こうした自宅用キットの価格は29.99ドルから175ドル以上するものもあるが、サロンを利用するよりは安いとうたっている。
ただし、ジェル・マニキュアにも欠点はある。自然乾燥しないため紫外線を照射して固める必要があるほか、除去が面倒で、15分間アセトン液に浸さなければならないことも多い。普通のマニキュアは除光液を使えば2〜3分で拭き取れる。また、ジェル・マニキュアを取り除いた後の爪は、弱く、もろく、薄くなるという報告があり、「いつもジェル・マニキュアを使う人は紫外線を照射する前に手に日焼け止めを塗るべき」という医師もいる。
消費者の多くはサロンで除去してもらうことを好み、サロン側も顧客獲得につながるためジェル・マニキュアを奨励している。OPIやサリー・ハンセンを所有するコティは「ジェル・マニキュアは12年末までにサロンのマニキュア収入の25%を占める」とみている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ