岸・アイゼンハワー会談 冷戦背景に周到準備 基地固定化の遠因も

 【共同】岸信介首相が1957年の日米首脳会談で、懸案の安全保障条約改定問題と併せ、沖縄返還も交渉課題として前面に打ち出していたことが、外交文書で裏付けられた。「安保の岸」「沖縄の佐藤」と称されるように、沖縄返還は後の佐藤栄作政権の功績という評価が定着している。そうした印象とは別に、日本側が岸政権時代から周到に布石を打っていた形跡がうかがえる内容だ。

 同時に岸氏は施政権返還後の米軍駐留継続を当然視した。沖縄返還は実現したものの、基地固定化の遠因となった恐れもあり、功罪半ばする。

 岸首相の就任は57年。前々年には国内で保守、革新両陣営がそれぞれ統一される55年体制が確立し、56年に鳩山一郎政権がソ連(現在のロシア)と国交を正常化させた。

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