ゼロ金利にうっかり関わった セントルイス連銀総裁

 【共同】セントルイス連邦準備銀行のブラード総裁は21日、アーカンソー州ロジャースで講演し連邦公開市場委員会(FOMC)が異例の金融危機対応として2008年12月に導入した事実上のゼロ金利政策について「マクロ経済に対する影響が分からないままに、日本の状況と似たようなゼロ金利に極端に長期間うっかり関わってしまった」と述べ、もっと慎重に判断する必要があったとの認識を示した。

 FOMCでゼロ金利政策導入の際の議論は、1990年代から現在まで経済的な成果がないままゼロ金利が続いている「日本の経験を十分考慮しなかった」と指摘。ゼロ金利政策の実施が早ければ、それだけ景気回復と政策金利の正常化も早くなるとの分析については「これまでの5年間、こうした分析が正しいという証拠は何もなかった」と述べた。

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