燃料電池でデータセンター運営〜MS、サーバーと同じ棚に配置
- 2013年11月25日
- 米国ビジネス
マイクロソフト傘下の2部門が、燃料電池を唯一の電源にしてデータセンターを運営する試験事業に乗り出した。
エナジー・マネジャー・トゥデイによると、燃料電池をサーバーと同じ棚に配置して必要な電気を供給する試験を開始したのは、調査研究部門のマイクロソフト・リサーチと、クラウド運営部門グローバル・ファウンデーション・サービシズ(GFS)。GFSの試験事業上級責任者ショーン・ジェイムズ氏はブログで、「施設内に発電所を持ち込み、エネルギーの損失を効果的に食い止めるのが目的」と説明した。
両部門の共同報告書によると、燃料電池は既存の発電機のような発電効率の上限がなく、発電の仕組みがクリーンであり、小規模の応用に適しているのが特長。
サーバーの棚に燃料電池を置く利点としては、電力が失われる条件を省くことで安定供給が可能になること、電力会社の送電網を外れることでインフラ・コストが減らせること、PUE(電力使用効率)が改善されること、データセンターの汎用デザインを作り出せること…を挙げている。
一方、燃料電池の本格導入には、温度変化への耐性、燃料供給、セルの導電率劣化、電力管理といった課題が残されているという。
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