フラッキングの水を再利用〜テキサスの石油・ガス業界

 数年にわたって干ばつが続き、石油・ガス生産の最新技術フラッキング(水圧破砕)で必要な水の確保が重要課題になっているテキサス州の資源採掘業界で、廃水をフラッキングに再利用する方法の開発が進んでいる。

 AP通信によると、州西部の油田に水の再利用サービスを提供するウォーター・レスキュー・サービシズの共同創業者、ポール・シュロスバーグ氏は「業界にとっては劇的な変化だ。以前は水が豊富で安く、あって当たり前と思われていた」と話す。同社は現在、フラッキングに真水を一切使わないという目標を90%まで達成しているという。

 化学物質を大量に混ぜた水を高圧で地下に注入するフラッキングでは、使われた水の約20%が再び地表に上がってくる。しかし化学物質や重金属が混じっているため、最近までは廃棄物として油田の地下深い場所などに捨てられていた。

 リサイクルの方法は業者ごとに微妙に異なる。ウォーター・レスキューなどは、水を帯電させて水中の固体を分離・投棄し、純度を95%超に高めた水をフラッキングに再利用している。また、フラッキング用水とは別に処理水を河川にも流せる浄化技術を持つピュア・ストリーム(ケンタッキー州)などの業者があるほか、固体の廃棄物すら出さない業者もある。

 業者から州当局への水の再利用に関する申請は、2011年は2件にも満たなかったが、12年には30件が認可されている。

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