300年ぶり石垣修復 名古屋城で本格化
- 2014年2月3日
- 日本発ニュース
【共同】名古屋城(名古屋市)で約300年ぶりの石垣修復工事が本格化している。高さ約15メートルの石垣は上端の長さで計123メートル分が取り除かれた。作業規模は全国有数といい、解体した巨石からは、築城に当たった大名の刻印も多く見つかっている。
名古屋城は石垣を含め国の特別史跡。江戸時代前期の1682年に石垣補修を許可する古文書が見つかっており、修復は17世紀終わりごろ以来とみられる。
工事は2004年、本丸搦手馬出を囲む外堀沿いの石垣で始められた。石垣内側部分の土が雨水を吸収し、歳月を経て膨張。圧迫された石垣は、たるんだ腹部のように出っ張っていた。放置すれば均衡が崩れ、崩落する危険もあったという。
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