4Kテレビ、コンテント不足で見通しは不透明 〜 映画業界が追いつけず
- 2014年2月28日
- ハイテク情報
フルHD(高精細)の4倍というウルトラ高精細(ウルトラHD)を実現した4Kテレビは、1年ほど前に鳴り物入りで登場したが、最新のハードウェア技術に対応するコンテントが非常に少ないという新技術にありがちの課題に直面し、今後の売れ行きが悲観視される。
クリスチャン・サイエンス・モニター紙によると、ウルトラHD解像度で提供されている映画やテレビ番組は極めて少なく、また、一部のブルーレイ・プレイヤーでは、通常のHD動画をウルトラHD水準の画質に変換できると言われるものの、映画業界がウルトラHDに追いつくまでの一時しのぎに過ぎない。
今のところ、ウルトラHD技術を先導しているのは、ネットフリックスやユーチューブといったオンライン動画配信大手だ。ネットフリックスは、人気ドラマ・シリーズ「ハウス・オブ・カーズ」の2季目を2月から4Kで提供し始めた。
4K動画を楽しむには、4K(ウルトラHD)テレビと15.6Mbps以上のインターネット接続が必要となる。
一方、ユーチューブは、ウルトラHD動画をより簡単に扱える新しい動画エンコード方法を導入し、一般的な接続速度でも対応できるようにした。
また、サムスンはコムキャストと提携して、サムスン製テレビで放送するためのオンライン4K動画サービス計画を進めている。
かたや、ハリウッドは4K作品のディスクをまだ提供していない。4K映画は約100GBのディスク容量を必要とする。がブルーレイ・ディスクは一般に25GB以下、DVDはわずか4.7GB。4Kの映画を保存できるディスク技術規格はすでに承認されたが、映画会社の対応が遅れている。
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