トヨタ「タンドラ」〜ディーゼルエンジン導入か
- 2014年3月10日
- 自動車関連
トヨタが、ピックアップトラック「タンドラ」へのディーゼルエンジン導入に踏み出す。
ワーズオートの予想によると、2016年に発表予定の次世代型「タンドラ」に、カミング社の5.0リットル V型8気筒のターボディーゼルエンジンが採用される。
来年、日産がアメリカで発表する予定のフルサイズトラック「タイタン」の次世代モデルに搭載されているエンジンと同型の物だ。両者の違いは不明だが、タイタンのエンジンは、最大出力300hp以上、最大トルク500lb.-ft.(678Nm)以上とされている。
トヨタが2007年・2008年とタンドラ用ディーゼルエンジンの開発に取り組んで来ていることから、カミング製ディーゼルエンジンは一時的な代用の可能性もある。
ディーゼルエンジン製造がこれまで進まなかった原因は、トヨタの連結子会社である日野自動車との提携だと考えられてきた。実際は自社製ディーゼルエンジンの売り上げが、開発・検査に掛かるコストの割に、伸び悩んでいたためだった。しかし、米政府が企業別平均燃費基準(CAFE)を更に厳格化し、2025年までに排出量を4.3L/100km(54.5mpg)としたため、ディーゼルエンジンが将来的に必要不可欠になったようだ。
このエンジンの売れ行きが軌道に乗れば、トヨタのディーゼル事業の復活に繋がると期待されるが、アメリカでのディーゼルピックアップトラック市場はタンドラとタイタンだけではない。クライスラーは、ラム1500に搭載している自社製のV型6気筒クリーンディーゼルエンジンを発売した。最大出力240hp、最大トルク420lb.-ft.(580Nm)という能力を持ちながら、都市部走行・高速道路走行でそれぞれ11.7L/100km・8.4L/100km(20mpg・28mpg)という燃費を可能にしている同シリーズは、ワーズオートが発表した10ベストエンジン2014に選ばれている。価格は$27,050〜で、ラム1500でも3.6リットルV型6気筒ガソリンエンジン搭載の物より、$2,850高い。フォードも、Fシリーズの中型トラックに使用している6.7リットルV型8気筒エンジンの「パワーストローク」を、継続して販売するようだ。既に自社の中型トラック用にディーゼルエンジンを保有するゼネラルモーターズでも、暫く使用していなかった4.5リットルV型8気筒ターボディーゼルエンジンの、小型トラックへの起用を示唆している。更に日産は、シカゴモーターショーで、中型ピックアップトラック「フロンティア」に使用しているカミング製の2.8リットル、最大出力200hpの4シリンダー型ターボディーゼルエンジンを公開した。同エンジンのコンセプトへの反応が良ければ生産に踏み出すとしている。
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