売春・薬物もGDP対象に 英、地下経済把握の試み

 【共同】英国家統計局は30日までに、英国の国内総生産(GDP)の算出方法を変更し、今後は売春や薬物の取引・製造といった違法な経済行為も含める方針を決めた。

 地下経済を含めたより実態に近い経済規模を把握する試みで、ノルウェーやスウェーデンなどでは既に同様の方法で算出されているという。欧州連合(EU)には売春が合法の国もあり、EU加盟国間でのGDP比較を容易にする狙いもある。

 統計局の試算では、英国でのこれらの違法な経済行為の規模は2009年に約100億ポンド(約1兆7000億円)で、GDPの0.7%に匹敵する。

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